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<京丹後市>後ヶ浜にそびえ立つ柱状節理の自然岩「立岩」をご紹介!

KININARU-キニナル-編集部メンバーが北近畿の気になるスポットを紹介するコーナー!

今回は、京丹後市丹後町間人の後ヶ浜にある大岩「立岩」をご紹介します!

立岩ってどんな岩?

立岩は、間人(たいざ)ガニで有名な京丹後市丹後町間人の後ヶ浜にそびえ立つ、柱状節理の安山岩(玄武岩)です。柱状玄武岩がそそり立っていることから「立岩」と呼ばれています。日本でも数少ない自然岩の一つで、高さ20m、周囲は約1kmもある、全国屈指の大きさの一枚岩です。「京都の自然200選」にも選ばれています。

きれいな砂浜に映える立岩は、威風堂々としてとても存在感があります♪ 歩いて目の前まで行けますし、目前にすると本当に圧巻の大きさです!
(残念ながら、撮影時は雪で川の水量が増えてここまでしか行けませんでした…。普段は立岩まで砂浜が続いています!)

筆者は子どもの頃やんちゃだったので、少し上のほうまで登って行ったりしたこともありますが、足元が悪いのでおすすめはしません(笑) 途中にはお地蔵様もいます^^

立岩にまつわる伝承

丹後町には、多くの伝説や伝承が息づいていて、この立岩にもある伝説が秘められています。

かつて用明天皇の第三皇子磨子親王が、鰾古・軽足・土車という3匹の鬼を退治されました。その際、鰾古と軽足の2匹は殺してしまいましたが、土車だけは見せしめのために大岩に封じ込めました。その大岩が立岩なのです。

今でも、風が強く波の高い夜などには、封じ込められた鬼がウォンウォンと号泣する声が聞こえると言われています。

聖徳太子の生母、間人皇后にまつわる伝承

立岩のすぐそばには、間人(はしうど)皇后・聖徳太子像が立っています。間人皇后とは、聖徳太子の生母である穴穂部間人皇女(あなほべのはしうどのひめみこ)のことです。丹後町間人にまつわる、間人皇后の伝承があります。

穴穂部間人皇后は、蘇我・物部氏間の権力争いの戦乱を避けるため、この地に身を隠しました。争いが収まって都へ帰る時に、世話になったこの地の村人へ感謝の思いを込め、自らの名である「間人」を村名として贈りました。

しかし村人は、皇后の名をそのまま地名にするのはおそれ多く思いました。そこで、間人皇后がこの地を去った(退座した)ことにちなんで、「間人」と書いて「たいざ」と読むようになったそうです。

この母子像も、近くで見るとかなりの大きさで迫力がありますよ!
後ろに見えているのが「てんきてんき橋」です^^

橋の上からの眺めも素晴らしいのですが、今は通行止めになっているようでした…。

道の駅「てんきてんき丹後」や丹後温泉「はしうど荘」の近く!

立岩には、道の駅「てんきてんき丹後」丹後温泉「はしうど荘」のそばの道から竹野川沿いに徒歩で行くことができます! 車でもすぐそばまで入れますよ〜。夏は「立岩キャンプ場」や「てんきてんき村オートキャンプ場」も観光客で賑わいます。

また、屏風を立てたような形の「屏風岩(びょうぶいわ)」や、日本三景の「松島」に似ていることから名前がついた「丹後松島」など、立岩と同じく「京都の自然200選」に選ばれているさまざまな美しい海岸地形も、車ですぐのところにあります。

美しい丹後の海をぜひご覧になってみてください♪

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